JSVTM認定輸血コーディネーター制度設立にあたり

当研究会は10年前より輸血に関する様々な講演活動や出版物などを介し、獣医療における安全な輸血医療の普及に努めて参りました。この普及活動をさらに進めるためには、動物の輸血医療に携わる施設および獣医療関係者の質的担保が必要と考えております。そこで、動物診療施設における安全な輸血の実施と輸血に関する院内教育において指導的な役割を担うことのできる人材の育成を目的として、独自の認定制度を構想して参りました。これを受け、昨年度より新設した認定委員会において検討を重ね、認定制度の骨子となる『JSVTM認定輸血コーディネーター規定』を策定致しました。本規定は2021年3月に行われた当研究会の全体会議において承認されております。

現在準備段階ではありますが、当研究会が主催する学術講習会の必要講座をすべて受講した獣医師あるいは動物看護師に対象に、2022年5月を目処として認定試験を実施する予定になっております。本制度の設立により、日本における獣医臨床現場での動物輸血技術の向上・発展に更なる貢献ができるものと確信しております。本制度に関し、会員の皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

令和3年4月

日本獣医輸血研究会

会長 内田恵子

JSVTM認定輸血コーディネーター制度設立にあたり

当研究会は10年前より輸血に関する様々な講演活動や出版物などを介し、獣医療における安全な輸血医療の普及に努めて参りました。この普及活動をさらに進めるためには、動物の輸血医療に携わる施設および獣医療関係者の質的担保が必要と考えております。そこで、動物診療施設における安全な輸血の実施と輸血に関する院内教育において指導的な役割を担うことのできる人材の育成を目的として、独自の認定制度を構想して参りました。これを受け、昨年度より新設した認定委員会において検討を重ね、認定制度の骨子となる『JSVTM認定輸血コーディネーター規定』を策定致しました。本規定は2021年3月に行われた当研究会の全体会議において承認されております。

現在準備段階ではありますが、当研究会が主催する学術講習会の必要講座をすべて受講した獣医師あるいは動物看護師に対象に、2022年5月を目処として認定試験を実施する予定になっております。本制度の設立により、日本における獣医臨床現場での動物輸血技術の向上・発展に更なる貢献ができるものと確信しております。本制度に関し、会員の皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

令和3年4月

日本獣医輸血研究会

会長 内田恵子

JSVTM認定輸血コーディネーター規定

JSVTM認定輸血コーディネーター規定

JSVTM認定輸血コーディネーター規定

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    猫の新しい血液型
    jsvtm2018
    • 1月7日
    • 3 分

    猫の新しい血液型

    新年あけましておめでとうございます。今回からしばらくの間は、第5回学術講習会で紹介させて頂いた文献のAbstractを、こちらでも取り上げてみたいと思います。 猫の血液型と言うと、A/Bシステムに基づいた血液型が最も普及していて、その次に有名と思われるものはMikが挙げられ...
    閲覧数:151回0件のコメント
    jsvtm2018
    • 2021年9月18日
    • 2 分

    犬→猫への異種間輸血

    異種間輸血は通常の場面において選択肢となり得るものではありませんが、犬から猫への異種間輸血は、数十年前から現在に至るまで報告が散見されています。それらの報告における異種間輸血の適応とは、たとえば猫の血液に対して輸血反応を生じたことがある症例、緊急時、血液型が適合した血液製剤...
    閲覧数:321回0件のコメント
    jsvtm2018
    • 2021年7月30日
    • 3 分

    貯血式による自己血輸血

    昨年末、こちらの記事で、回収式による自己血輸血に関する文献の紹介をさせて頂きました。回収式自己血輸血は、回収時に混入した細菌、肺塞栓の原因となり得る脂肪球、あるいは腎機能障害を引き起こす遊離ヘモグロビンなどのデメリットが懸念される為、適応には慎重な判断が求められます。また、...
    閲覧数:212回1件のコメント
    ISFM 猫の輸血療法ガイドライン 2021
    jsvtm2018
    • 2021年6月1日
    • 2 分

    ISFM 猫の輸血療法ガイドライン 2021

    第4回学術講習会の中で、Association of Veterinary Hematology and Transfusion Medicine (AVHTM) が2020年の12月に作成した輸血反応に関するコンセンサス・ステートメントを紹介させて頂きましたが、このたび、...
    閲覧数:365回0件のコメント
    jsvtm2018
    • 2021年3月19日
    • 3 分

    心不全と輸血のリスク

    輸血関連循環過負荷 (Transfusion associated circulatory overload: TACO)は、特に患者の心、腎、肺機能が低下している場合、輸血による過剰な容量負荷が心原性肺水腫を起こし、呼吸困難をきたす病態とされています。犬や猫の高齢化に伴い...
    閲覧数:439回0件のコメント
    輸血用採血=急性出血?
    jsvtm2018
    • 2021年1月11日
    • 3 分

    輸血用採血=急性出血?

    日本赤十字社では、体重が50kg以上ある方は全血400mLの献血をお願いされますので、体重1kgあたり最大8mL程度の採血量となります。一方、犬の場合、文献にもよりますが最大採血量は20mL/kg程度と人間より遥かに多く、献血に協力して下さるご家族の方々が驚かれることも少な...
    閲覧数:438回0件のコメント
    jsvtm2018
    • 2020年12月18日
    • 3 分

    回収式による自己血輸血

    今回は、先日の第3回学術講習会の塗木先生のご講演でも話題に挙がっていた自己血輸血に関する論文です。自己血輸血は術前血液希釈式、回収式ならびに貯血式の三種類にわけられ、回収式はさらに洗浄式と非洗浄式に細分類されます。 動物病院で最も多く行われている自己血輸血は、恐らく血腹症例...
    閲覧数:653回0件のコメント
    血液型検査のオモテとウラ
    jsvtm2018
    • 2020年9月8日
    • 3 分

    血液型検査のオモテとウラ

    血液型検査にオモテとウラがあることは皆様ご存知でしょうか?すなわち、赤血球の抗原を検査する「オモテ検査」と血清中の抗体を検査する「ウラ検査」のことを指しておりまして、人ではABOのオモテとウラが一致してはじめて最終的な血液型を判定します。オモテとウラが不一致な場合には何かが...
    閲覧数:527回0件のコメント
    DEA1.1判定の難しさ
    jsvtm2018
    • 2020年8月10日
    • 3 分

    DEA1.1判定の難しさ

    日本国内で判定可能な犬の血液型と言えば、共立製薬株式会社より販売されている「ラピッドベット®-H 犬血液型判定キットII」を用いた犬赤血球抗原(DEA)の1.1のみになります。この血液型は急性溶血性輸血副作用を回避する目的で重要ですが、キットを使用していて恐らく誰しも感じた...
    閲覧数:723回0件のコメント
    クロスマッチはゲルカラム法が主流?
    jsvtm2018
    • 2020年7月14日
    • 3 分

    クロスマッチはゲルカラム法が主流?

    急性溶血性輸血副作用を警戒する上で注意するべき犬の血液型として、日本国内ではDEA1.1が判定可能です。犬はこの抗原に対する自然抗体を持たないとされていますが、その他の血液型、例えばDEA7に対する自然発生抗体は、50%のDEA7陰性犬が保有していると報告されています。溶血...
    閲覧数:437回0件のコメント
    jsvtm2018
    • 2020年6月7日
    • 4 分

    Journal閲覧数トップはヒト-アルブミン製剤

    皆様こんにちは。Journal clubを開始してから、早いもので一年が過ぎていました。これまで輸血療法に関する様々な文献を紹介して参りましたが、その中でも閲覧数トップは、「イヌに対するヒト-アルブミン製剤の投与」でした。...
    閲覧数:533回0件のコメント
    jsvtm2018
    • 2020年4月9日
    • 2 分

    アルファキサロンを用いた猫の献血採血

    皆様は猫の献血採血時に鎮静処置を行う場合、静注、筋注などの投与経路、そして使用する薬物などの鎮静プロトコルを病院内で決めているでしょうか?本研究では、猫の献血採血時の鎮静方法を二つのプロトコルで検討した内容となっています。身近な鎮静剤を組み合わせた研究報告ですので、明日から...
    閲覧数:599回0件のコメント
    犬の赤血球濃厚液の有効期限
    jsvtm2018
    • 2020年3月1日
    • 2 分

    犬の赤血球濃厚液の有効期限

    犬の血液製剤を保存しようとする場合、各施設ごとにその有効期限を設定しなくてはいけません。CPDA-1の血液バッグの表面には35日、MAP液の添付文書には42日が有効期限と書かれていますが、それらはあくまで人の赤血球に対する有効期限を示したものである為、そのまま外挿して良いも...
    閲覧数:384回0件のコメント
    jsvtm2018
    • 2020年1月20日
    • 2 分

    採血後の時間経過と血漿分離

    もし血漿を凍結保存しようとした場合、皆様は輸血採血後、何時間以内に血漿分離されていますか?昼休みに輸血採血を行う動物病院が多いと思いますが、採血を行う時間は確保できても、分離の時間まで確保できない場合もしばしばあると思います。その間、凝固因子がどれほど失活していくのか、今回...
    閲覧数:403回0件のコメント
    猫の抗A/B抗体
    jsvtm2018
    • 2019年11月28日
    • 3 分

    猫の抗A/B抗体

    今回の論文は猫において2種類の異なる交差適合試験用検査キットの有用性を調査した論文です。以前、紹介した犬の研究(輸血による同種免疫感作)の猫版と言えるかもしれません。特に注目したいポイントは、検査キットの有用性もさることながら、A型の猫の血漿には抗B抗体が無い、または弱いの...
    閲覧数:276回0件のコメント
    jsvtm2018
    • 2019年10月27日
    • 2 分

    危機的出血と大量自己血輸血

    手術をすれば少なからず出血はつきものです。それが制御できないものだとしたら、皆様はどうされますか?もしその患者が大型犬だとしたら、それを賄うための輸血用血液を用意するのはなかなか困難です。また、大量輸血にはそれなりの副作用が伴います。...
    閲覧数:217回1件のコメント
    猫の輸血用採血と鎮静処置
    jsvtm2018
    • 2019年10月6日
    • 3 分

    猫の輸血用採血と鎮静処置

    今回の論文は、猫の輸血用採血時の合併症の発生頻度やその内容を、鎮静処置の有無で比較した調査結果です。猫のドナーを募集する際、飼い主様にとっても、獣医師にとっても、鎮静処置を行うことが、1つのハードルとなっています。確かに犬と比較すると猫は輸血用採血時に鎮静処置を必要とするケ...
    閲覧数:347回1件のコメント
    jsvtm2018
    • 2019年9月7日
    • 2 分

    献血のモチベーション

    皆様、ご自身あるいはご自身の動物は献血していますか?今回の論文は動物用血液バンクや献血に対する飼育者の意識調査に関するものです。この論文はイギリスのグループから出されたものですが、イギリスでは2005年に法律が変わって動物用血液バンクが設立されたようです。その後、増え続ける...
    閲覧数:202回1件のコメント
    血腹と回収血輸血
    jsvtm2018
    • 2019年7月31日
    • 2 分

    血腹と回収血輸血

    今回の論文は、皆様も頭を抱えている問題である脾臓血管肉腫による腹腔内出血の救命率向上に寄与するものです。多くの動物病院で血液不足が叫ばれるなか、救急で運ばれてくる脾臓腫瘍破裂による腹腔内出血の治療は、判断に悩むケースの一つかと思います。実際、血液が無いと周術期のリスクが高い...
    閲覧数:685回0件のコメント
    輸血による同種免疫感作
    jsvtm2018
    • 2019年7月10日
    • 3 分

    輸血による同種免疫感作

    海外ではキットを用いた交差適合試験が行われているところもあるようですが、今回の論文は2種類の異なるキットを用いた交差適合試験(さらにクームス試験のように抗グロブリン抗体を添加して感度を高めた方法です)および輸血による同種免疫感作について調査した研究です。現在、日本国内での交...
    閲覧数:310回0件のコメント
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    日本獣医輸血研究会 事務局

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