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犬種によるDEA1陽性率の違い

皆様、犬のDEA1の陽性率の犬種による違いはご存じでしょうか?実は犬の血液型は犬種ごとで陽性率に違いがあることがわかっていて、今回ご紹介する論文はカリフォルニア州における犬の血液型の陽性率に関する論文です。

輸血時においてクロスマッチ同様、血液型も適合させることが重要であるため、どのような犬種でDEA1陰性が多いのか、などを知っておくことで迅速で安全な輸血治療を行うことができます。また、この著者が述べているように、犬種ごとの血液型を知ることで、ドナーを探す際にも大いに役立てることができるかもしれません。

ただし、血液型の陽性率は地域ごとに違いがあることもわかっています。そのため、今回ご紹介する論文が必ずしも日本でも同様の結果になるとは限りませんのでご注意ください。日本においても大規模な血液型の調査が期待されます。

(担当: 中村)


カリフォルニア州の犬におけるDEA1陽性率


著者: Anna S Bank, Kate S Farrell, Steven E Epstein.


掲載誌: J Vet Emerg Crit Care (San Antonio). 2023 Mar;33(2):267-271. PMID: 36427164


背景: 犬種特異的な犬赤血球抗原(DEA)1の陽性率を評価した研究は世界各国から複数報告されているが、米国における大規模研究はみられない。


主要な結果: 2000年1月から2020年10月までの6469頭の犬を対象とし、全犬種におけるDEA1の総合的な陽性率は61.2%であった。サンプル数が20例以上得られた50犬種のうち、DEA1陽性率が90%以上と高かったものは、バセット・ハウンド、バーニーズ・マウンテン・ドッグ、ブリタニー、ダックスフント、ミニチュア・ピンシャー、ミニチュア・シュナウザー、パグ、ロットワイラーの8犬種であった。一方、DEA1陰性率が90%以上と高かったものは、ボクサー、イングリッシュ・ブルドッグ、フラットコーテッド・レトリーバー、フレンチ・ブルドッグの4犬種であった。サンプル数が5例以上20例未満の犬種ではDEA1陽性あるいは陰性率が100%となることも多かったが、より多くのサンプルを集めて確認する必要がある。なお、性別による統計的な差は認められず、本研究の結果はこれまでに報告された他国のデータと同様な傾向を示していた。


結語: 各地域におけるDEA1陽性率の犬種による違いを知ることは、献血に協力して頂く犬の適切な選択と募集にあたり有用であると思われた。

 
 
 

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