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誤解凍の血漿製剤

9 分前
読了時間: 2分

新鮮凍結血漿は有効性を維持する目的や細菌増殖リスクを減らすためにも、解凍後、速やかに使用することが求められています。しかし今回の論文では、冷凍庫のドアがひと晩意図せず開け放たれたままアラームも正常に動作せず、犬の新鮮凍結血漿が11検体、猫の新鮮凍結血漿が7検体、猫の保存凍結血漿が5検体誤まって解凍されてしまった、という不幸な事故から得られた血漿製剤の有効性に関するデータを紹介しています。

結論として、今回のケースにおいては10時間常温に暴露されていた犬と猫の血漿製剤の有効性や無菌性は保たれていましたが、勿論通常時は使用を避けるべきです。けれども災害時など緊急時においては、廃棄する前にこのような論文のデータが参考になるかもしれません。また、このような事故が起こらないよう、日頃から血液製剤の管理は徹底するようにしましょう。

(担当: 瀬川)


意図せず常温に暴露された犬および猫の新鮮凍結血漿の凝固因子活性測定と細菌培養検査


著者: Samantha J Bilko, Julie M Walker


掲載誌: J Vet Emerg Crit Care (San Antonio). 2026 Aug 31. PMID: 42675970


目的: 意図せず解凍され一定時間常温に暴露された、犬および猫の血漿製剤の有効性を評価すること。


主要所見: 保管用冷凍庫のアラーム故障により、複数の犬および猫の新鮮凍結血漿が約10時間常温にさらされた。そこで、誤解凍された血漿製剤の有効性を検証するため、プロトロンビン時間(PT)、部分トロンボプラスチン時間(PTT)、各種凝固因子活性を一部の検体について測定した。その結果、PTおよびPTTは基準範囲内であり、測定したすべての凝固因子活性が基準範囲の70%以上を維持していた。また、細菌培養検査も実施したが、明らかな細菌の増殖は確認されなかった。


臨床的意義: 本事例における犬および猫の新鮮凍結血漿は、約10時間の常温暴露後においても血漿製剤としての十分な有効性および無菌性が維持されていたことが示唆された。

 
 
 

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